民事訴訟の流れつかむ!

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前回の「法律事務手続」を正確に楽しく進めるには?を投稿後

 

「民事訴訟の流れを教えてください」

 

と言ったお声をいただきましたので

いつもは講義でお話する内容を

今回は特別に(簡潔に)ご紹介いたします。

 

ちょっと長いですが、

一度に覚えようとせず

仕事の流れの中でチェックしていくと

自然と身につくものなので、

お気軽にお付き合いください。

 

まず、

原告の代理人であれば・・・

①訴状の提出による訴訟の提起

②準備書面の提出による争点の整理

③証書(書面による証拠)の提出や精進尋問による証拠調べを経て

④裁判上の和解や判決により訴訟が終結

⑤控訴や上告をするかを検討し、控訴状などの作成を行います

⑥訴訟の途中で、訴えの変更をしたり、訴えの取り下げを行う事もあります。

 

被告の代理人であれば、

①答弁書の提出に始まり

②から⑤については原告の代理人と同様の活動を行います。

ただし、被告の場合は、原告の請求に関連して、

被告独自の請求を立てる反訴を提起する場合があります。

 

 

この流れの中で法律事務職員は、

管轄や訴額・印紙代のチェック

裁判所と被告に送達するための書面の用意

誤字脱字のチェック等を行っていくのです。

 

これらは民事訴訟に関する共通の流れなので

事件によってその他に必要な手続きが発生してくることもあります。

 

以上、かなり駆け足気味でのご紹介でしたが

いかがでしょうか。

 

ベテラン法律事務職員(パラリーガル)の方であれば

「うん。うん。」と確認する程度の内容なのですが

 

初めての方には

「準備書面、答弁書て何?」

「書証って?誰がどうやって準備するもの?」

といったように、

一つひとつの言葉が難しく感じるかもしれないですね。

 

また逆に「FAXやコピーなんて簡単!」と思っていると

細かな決まりごとがあったりするため

自分勝手に判断して大失敗してしまった・・・

なんてことにもなりかねません。

 

作業を行う前には

弁護士の先生に作業内容の確認をし

迷うことがあればすぐに質問をして

曖昧なまま進めることのないようにしたいですね。

 

もっと詳しく法律事務手続きを学びたい!

 

という方は、ぜひ一度ご相談にいらして下さい。

私の法律事務所での経験談も交えながら

楽しく学んでいきましよう!!

 

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