裁判所に「FAXできる書面」と「できない書面」

法律事務職員(パラリーガル)になると、
弁護士の先生が作成した書面を裁判所にFAXすることがあります。
さて、裁判所に提出する書面の中には
「FAXできる書面」と「できない書面」があることはご存知でしょうか。
弁護士の先生に「これはFAXでいいから」と言われたから。
先輩に「この書面はFAXで」と言われてきたから。
・・・と、なんとなくの感覚で書面をFAXしていませんか?
実は、FAXによって裁判所に提出することが認められない書面かどうかは
『民事訴訟規則3条1項』によって、しっかり定められているのです。
ベテランの法律事務職員の方になればなるほど
仕事がルーチン化し慣れてくるため
意外と知らない(理由を忘れてしまった)ことが多く、
教えてもらえないこともあります。
『弁護士職務便覧』(平成27年度版 P161)には、
『民事訴訟規則3条1項』を抜粋し、
「ファクシミリにより提出することができる書面の例」
「ファクシミリにより送信することができない書面の例」と
わかりやすく記載してあります。
すべて覚えることは難しいので、このページをコピーして
コピー機の前に張り出し、事務所のみんなで共有できる情報とすれば
事務所全体のミスも軽減することができますね。
日々忙しく、追われながら仕事をこなすことも多いと思いますが
今行っている自分の仕事の意味を認識していれば
マンネリ化することなく、毎日楽しく仕事ができますよ!!
~普通のOLを法律事務のスペシャリストに変身させる~
パラリーガル育成の専門家 高橋慎一