「結論から先に言え!」もホドホドに!

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syuukatu

皆さま、こんにちは。
普通のOLを法律事務のスペシャリストに変身させる
パラリーガル育成の専門家、高橋慎一です 🙂 

ビジネスの場では、よく「結論からさきに言え。」等と言われ、
結論を簡潔に述べた後に詳細の説明を求められます。

特に会議等では、議案に合致した意見しか求められず、
少しでもそれた会話をしようものなら
「君の話し方はまわりくどい。」等と叱責されることも。

当然、面接時にも「結論から簡潔に」が基本です。
※「面接時の受け答えは1回答15秒!」をご参照ください。

そして、そのような「課題追求型」の会話を求められることの多い
現代人は、相手に対してもその会話方法を求めがちです。

しかし、「結論から簡潔に」というのは万能ではありません
あくまで、ビジネス会話の「基本」であるだけであって、
場合によっては逆にコミュニケーションを阻害してしまうことも。

そこで、今回は、この「課題追求型」の会話
について書いていこうと思います。

 

「課題追求型」は相手の話したいという意欲を削ぐ!

「課題追求型」の会話ですと、「まず結論」ですから、
その結論に至るまでの過程は捨象されます。

「Aかもしれないし、Bかもしれないし、Cとも考えられるし」
といった頭の中でのプロセスがそこには一切出てきません。

すると、0か100か、白か黒かというような、
極端な話しかできないことになってしまいます。

何かを話そうとするたびに、
「で、君は何が言いたいの?」「結論は?」ばかり言われると、
思っていることをだんだん言えなくなってしまいますよね 🙁 

そうしているうちに、相手は段々話をしなくなってしまいます。

 

「報・連・相」にも支障が!

例えばあなたに後輩ができた際に、話すたびに、
「結論をまず言いなさい!」と叱責していると、
その後輩は「結論が出るまでは話しちゃいけないんだ。」
と思うようになります。

そうなると困るのは「報・連・相」です。

「わからないことがあるけど、また叱られるから 😐 」
と、一切相談することなく勝手に仕事を進めてしまい、
取り返しのつかない「結果」が出てから報告するという
事態に至ることも考えられます。

 

ときには相手の話を「聴く」ことも大切!

例えビジネスシーンであっても、
「結論から先に」を相手に過度に強要してはいけません

思考のプロセスを口にしているうちに、
いつのまにか結論が出るというような場合も多数存在します。

特に、部下や後輩から何かを訊き出そうとするときは、
相手を理解しようとする聴き方」が重要です。

状況把握のための事実関係を追求するのみならず、
相手の気持ちに寄り添って理解を示す聴き方をすることで、
後輩や部下も「この人は自分を理解してくれているんだ。」と感じ、
より「報・連・相」を行いやすい基盤が整います。

 

「聴く」ために必要なこと

聴くために必要なことは
自分の要求は横に置く」「共感を示す
これだけです。

相手を理解するためには、自分の要求はとりあえず横に置いて、
相手の伝えたいことをプロセスも含め、まず受けとめます

そして、相手の意見にうなずき、相槌をうち、
「あなたのことを理解しようとしている」と共感のサインを送ります

「聴く」ことは
「自分の知りたいことを引き出す」ことではなく、
相手の話したいことを理解する」こと、
このことを是非忘れないでいてください。

 

 

「課題追求型」の会話を基本としつつ、「聴く」ことも取り入れると、
円滑にコミュニケーションとることができるようになります。

是非覚えていてくださいね 🙂 

 


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