裁判手続きの期限は一日の遅れも許されない?!
ビジネスにおいて「期限を守ること」は
仕事に対する基本姿勢であり
信頼を得るためにもとても大切なことですね。
法律事務所で期限を守ることは
単に信頼を得ることだけにとどまらず、
依頼人の人生をも左右するため
より厳格に期限を守ることが重要です。
たとえば、
控訴上告期限が一日でも過ぎたら
受け付けてもらうのは不可能です。
その時点で、依頼人は反論する機会を失われるのです・・・。
それでは法律事務職員として期限を守るために、
どんなことに注意をすべきなのでしょうか。
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■判決正本を受領したら・・・
控訴期限がいつまでか確認をしましょう。
民事事件では判決正本の送達を受けてから14日間。
刑事事件は判決言い渡しを受けてから14日間となります。
■控訴状等を提出した場合は・・・
期限内に提出したことを証明するために
控訴状等のコピーを持っていき、
受領印を押してもらうようにした方が安心です。
■依頼人から債権届出の委任を受けた場合は・・・
債権届出期限(又は配当要求期限)を確認して
決められた期日までに提出しましょう。
破産の債権届出に関していうと、
万が一、依頼者から委任を受けた時期が遅く、
債権届出期限に間に合わない状態でも
ぜひ破産管財人に相談してみてください。
届出を受け付けてくれることがあります。
弁護士は
依頼人の利益を守ることを最優先に
最後まであきらめずに様々な手段をつくし、事件に挑みます。
そんな先生が事件に集中できるよう
スケジュール管理をすることが
法律事務職員の重要な仕事の一つでもあるのです。
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~普通のOLを法律事務のスペシャリストに変身させる~
パラリーガル育成の専門家 高橋慎一