知らずに使っていませんか?その表現は「誤り」です。
皆さま、こんにちは。
普通のOLを法律事務のスペシャリストに変身させる
パラリーガル育成の専門家、高橋慎一です 😛
前回「知らずに使っていませんか?それは「バイト敬語」です」
という記事を書いたところ、思いのほか反響がありました。
今回は、皆が知らず知らず使ってしまっているものの、
実は間違えている表現について紹介していきます。
「敷居が高い」は「分不相応」?
上司や先輩から食事のお誘いを頂いた際に、
「その店は私には敷居が高いので遠慮させて頂きます。」といったように、
「(高級すぎたり上品すぎたりして)自分には分不相応」
といった趣旨で使用される方が意外と多くいらっしゃいます。
しかし、この「敷居が高い」には、
本来「分不相応」という意味は含まれていません。
「敷居が高い」とは、
義理を欠く行為をしてしまったなど、
過去に相手に迷惑をかけてしまったため、その家に行きにくい
という意味です。
「分不相応」という意味で使用するのは誤りなので、
間違えて使用しないように気を付けましょう。
「破天荒」は、「豪快で大胆不敵」?
「あいつは破天荒な性格だ。」などと、
「破天荒」を「豪快で大胆不敵」といった意味で
使用される方がいらっしゃいますが、これも誤用です 🙁
「破天荒」は、
「かつて誰も成し得なかったことを行う」という意味です。
豪快で大胆不敵という意味は含まれていないため注意しましょう。
「確信犯」は「わざと」?
これも間違えて使用される方がかなりいらっしゃいます。
「あいつ絶対わざとやってる!確信犯だ!」と。
しかし、確信犯は、「わざと」「故意に」という意味ではありません。
「確信犯」は、たとえば宗教や政治等信念に基づいて行うなど、
「正しいと信じて疑わずに行うこと」を言います。
余談ですが、法律の世界では、
「知っていてわざとする」ことを「確定的故意」と表現します。
「他力本願」は、「他人任せ」?
「あいつはいつも他力本願なんだから」といったように、
「他力本願」を「自分で努力するのではなく他人任せにする」との意味で
使われる方がいらっしゃいますが、実はこれも誤った表現です。
「他力本願」の本来の意味は、
「修行によって悟りをひらくのではなく、仏様のお力によって救済されること」
という仏教の世界の言葉なので、誤用に注意しましょう。
「姑息」は「ずるい」?
「姑息」についても、
「ずるい」「卑怯」との意で使われる方が多いです。
しかし、これも誤用です。
「姑息」とは「一時凌ぎであるさま」を意味します。
ずるい、卑怯との意は一切含まれていないため、注意しましょう。
「失笑」は「呆れる」?
「あいつが変なことを言ったせいで失笑した」というように
「失笑」を「笑いが消えるくらい呆れる」との意で
使用される方がいらっしゃいますが、これも誤用です。
「失笑」の本来の意味は「思わず笑い出す」との意。
全く逆の意味になってしまうので、誤用に注意してくださいね 🙂
皆さまはこれらの表現を正しく理解していましたか? 🙂
本来の意でしっかりと間違えずに使うことができると、
「おっ!なかなかやるな!」と 見直してもらえるので、
是非とも心にとめておいてくださいね 😉
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